大人になっても友達作りが苦手な人へ! 絵画教室では友達作りがしやすい5つの理由

友達作りが上手な人を「いいな」とうらやましく思ったことはないでしょうか。
大人になってからでも友達は心の支えになり、人生を楽しくしてくれます。

今回は、大人になっても友達作りが苦手な人へ「絵画教室なら友達が作りやすい理由」を5つお話しします。

友達作りが必須ではなく焦りがないから

学生時代の新学年はとても不安で嫌なものでした。
なぜならば、早く友達を作らなければならなかったからです。
「早く友達を確保しなければ、自分だけ一人ぼっちになってしまうのではないか」という不安は誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
筆者は焦りから、つい隣の席の人と友達になり、あとから「この人とは合わなかった」ということもありました。
本当に気が合う友達とは、じっくりとその人を観察していると「この人と友達になりたい」と思うものです。

絵画教室に通う目的は「絵を描くこと」です。
友達作りは二の次でもいいのです。
この「二の次でもいい」という心の余裕が本当に気の合う友達をみつけるポイントではないでしょうか。

共通の話題があり友達作りのきっかけが多いから

友達作りのきっかけは会話です。
「今日は暑いですね」でも「その服ステキですね」でもかまいません。
ただ、あまりにも当たり障りのない会話を続けていると「壁」を感じさせるかもしれません。
「この人は深い人付き合いを避けている」と思われてしまうと、なかなか友達作りは進展しません。

絵画教室に通う人は、同じ目的と趣味を持っている人です。
共通の話題があることは友達作りの強い味方です。
さらに共通の趣味は適度な距離感がありつつ、当たり障りのない会話ほど壁がありません。
とくに絵は、自分の内面を表現しているため絵を見せ合うだけで、すでにコミュニケーションの壁は壊れているのではないでしょうか。

定期的に会うことで徐々に距離を縮められるから

絵画教室は週数や月数回のように定期的にレッスンがあります。
つまり、自分が努力しなくても自動的に会う約束を取り付けることができるのです。
今はスマートフォンさえあればコミュニケーションをとることはできます。
しかし、友達作りが苦手な人にとってスマートフォンでのコミュニケーションはあまり役立ちません。
文字だけで相手と会話がはずむならば友達作りに苦労することはないでしょう。

絵画教室ならば、定期的にコミュニケーションをとり、少しずつ距離を縮めることができるでしょう。
また「もう少しお話ししたい」と思うころにレッスンの終わり時間になるところもいいポイントです。

口下手な人でも作品が自分をアピールしてくれるから

絵はその人の内面を表現します。
一見、おとなしそうにみえる人が激しい絵を描くこともあれば、ごつい人がかわいい絵を描くこともあります。
絵がなければ、ゼロからその人を探る必要がありますが、絵画教室ならば最初に絵が自己紹介をしてくれます。

大人になってからも友達作りが苦手な人は口下手の傾向があります。
口達者な人が隣にいると口を開く隙もなく、時間だけが過ぎていくものです。
絵画教室ならばその心配はありません。
どんなに口下手な人でも、絵画教室には「講評」という「自分の作品にみんなが注目する時間」が確保されています。
先生が作品について語れるように誘導してくれるはずです。
口下手な人でも一生懸命に描いた作品に対するコメントならばできるのではないでしょうか。
たくさんの生徒の中に「えっ、あの人こんなこと考える人なのか」とあなたに興味を持つ人が出てくればしめたものです! 

相手の個性を認める人が多いから

絵画教室にやってくる人は、絵や作品を通して自分を表現したいと考えている人です。
つまり「みんなと同じが一番」や「普通が一番」という考えではなく、自分の個性を大切にしています。
自分の個性を大切にできる人は、相手の個性もバカにしません。
なぜならば、人の個性をバカにしてしまえば、自分の個性がバカにされることにおびえなければならなくなるからです。
人の悪口を言う人は、自分が悪口を言われているのではないかと心配になるといいます。
それと同じことです。

絵画教室には、相手の個性や作品をバカにする人を許さない雰囲気があります。
そして、たとえ自分が好きではない個性であっても「つぶす」のではなく「放っておく」というやさしさを持っている人が多いのです。

友達作りは相手を認めることから始まります。
どんな個性でもつぶされず「放っておく」やさしい雰囲気は、友達作りに最適なのではないでしょうか。

おわりに

大人になると世間体や体裁を考えて、可もなく不可もない自分を演じてしまいます。
しかし絵画教室は、演じることなく、素の自分を作品にぶつける場所です。
友達作りの最難関である「自分を知ってもらう」ということが、絵画教室では作品を生み出すだけで自動的に行われます。

「口下手だから」「個性が強いから」と友達作りに消極的になっているならば、絵画教室で思いっきり自分をさらけ出し、新しい出会いをみつけてみてはいかがでしょうか。

文筆:式部順子(しきべ じゅんこ)
武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業
サークルは五美術大学管弦楽団に在籍し、他大学の美大生や留学生との交流を通じ、油絵や映像という垣根を超えた視野をみにつけることができた。
在学中よりエッセイを執筆。「感性さえあれば、美術は場所や立場を超えて心を解き放つ」をモットーに美術の魅力を発信。子育て中に保育士資格を取得。今後は自身の子育て経験もいかし「美術が子どもに与える影響」「感性の大切さ」を伝えていきたい。

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