目次
オンライン(レッスン)絵画教室とは
オンライン絵画教室とは、オンラインでレッスンを受ける絵画教室のことです。
別名オンラインレッスンとも呼ばれています。
「オンライン絵画教室とオンラインレッスン」の基本的な違いは名称のみで内容が異なることはありません。
オンラインのためレッスンに使用するソフトはZoomやGoogleMTGなどの会議アプリを使用して遠隔授業が行われます。そのため、インターネット通信ができるパソコンやipadなどが必須となります。
オンラインで受講するメリット
オンラインで受講するメリットがいくつかあります。
- 場所を選ばない
- 受講料が通学よりも安い
- 画材の持ち運びが必要ない
- 時間の融通が利きやすい
場所を選ばない
オンラインで受講するメリットは、場所を選ばないことです。
オンラインで絵を習うときには、自宅がアトリエになります。
通学であれば車や電車で30分かかる場所でも、オンラインであれば自宅から直接授業をうけることができます。
この恩恵は通学時間だけではなく、天候が悪い日などにもおすすめです。
例えば、台風や猛暑など日なども家から出ることなく授業を受けることができるようになります。
例えば、当校の生徒さんで夜に出歩けない理由を持っていらっしゃる方もおります。
結果、通いやすく感じる方もいるというわけです。
こうして、個別の外出事情に左右されずに自宅から受講できる点が、オンラインのメリットです。
通うストレスがなくなればお休みする日も少なくなります。
その結果、好きな絵を描く時間に充てられるので学習速度が加速します。
大人は環境を変えたいというニーズもありますが、
子どもの場合は一番リラックスできる空間で絵を習うことでストレスがなく、
アイデアも出やすくなるといったメリットもあるようです。
受講料が通学よりも安い
一概には言えませんが、通学よりもオンラインのほうが受講料を安くしている教室が多いようです。
理由として、通学の場合ですとアトリエや教室の開放をするため、賃料などの固定費がかかってきます。
一方オンラインの場合であれば、アプリの使用料のみとなるため固定費が安く抑えられます。
しかしながら、オンラインにする場合は運営側にITリテラシーが必要になるため、
そこを補佐するスタッフを採用している場合などは、通学以上に費用がかかるケースもあるようです。
オンラインは画材の持ち運びが必要ない
絵を描くためには、たくさんの道具が必要です。
「家で続きを描きたい」と思えば、道具を持ち帰らなければなりません。
暑い夏は、移動だけで疲れてしまいます。
雨が降っていれば傘をさしながら道具を運ばなければなりません。
とくに小さな子どもにとってスケッチブックを運ぶことは大変な作業です。
スケッチブックは、前と後ろに長く、周囲の人に気をつけながら歩かなければなりません。
風が強い日はスケッチブックがあおられる可能性もあります。
オンラインは、重たい道具を持って移動する必要がありません。
忘れ物を心配する必要もありません。
また、子どもの中にはにおいに敏感な子もいます。
絵を描く道具の中にはにおいが強いものもあるため、自分の好きな道具だけに囲まれて絵を描けることもオンラインのメリットでしょう。
オンラインは時間の融通が利きやすい
大人の場合はお仕事の都合で、10時~19時といった時間帯は非常に通いにくいです。
この時間制約によって通いたいけど通うことをあきらめたという声を多くうかがいました。
オンラインレッスンの場合は、先生も自宅から接続することができるので、夜遅くや早朝にレッスンをしてくれるケースも良くあります。
また通う頻度も月1回、月2回、月4回など柔軟に選べるところも多く時間の融通が通学よりもつきやすいといったメリットがあります。
オンライン絵画教室のデメリット
- 慣れるまで少し時間がかかる
- 画面越しになるため、手元の繊細な動きが確認しずらい
オンラインは慣れるまで少し時間がかかる
体験レッスンでも同じ時間を対面で過ごすのか。画面越しで過ごすかでコミュニケーションの距離が変わってきます。
その理由として、2つほど上げておきます。
まず一つ目は、コミュニケーション時における情報量の違いです。
対面では視線を360度動かせ全体の雰囲気を感じながら会話ができます。
しかしパソコンやスマホ画面だと視野が固定されています。
コミュニケーションは五感で行いますが、そのいくつかが使えなくなるためです。
次に、操作性です。
オンライン会議になれている方であれば比較的スムーズに進みます。
しかし初めてとなると音声を出し忘れたり、レッスン会話以外に注意を払うことが多くなります。
そのため、最初は戸惑うことが多いかもしれません。
これに関しては、ビジネスシーンで活用する企業も言及しています。
対面コミュニケーションと非対面コミュニケーション、それぞれの手段にメリットとデメリットがあり、目的に合わせて上手に使いわけることが大切です。
※引用元:対面コミュニケーションと非対面コミュニケーションのメリット・デメリット
画面越しになるため、手元の繊細な動きが確認しずらい
オンラインでの受講は、視野角が固定されます。
手元や表情を対面と同じように同時に確認することが困難です。
手元と顔を映すためには、どうしても2個以上のデバイスが必要になります。
デバイスとは、パソコンやスマートフォン、iPadなどです。
ですが2個以上用意することが難しい方がほとんどではないでしょうか。
また2個設定するとなると準備にも時間がかかるので受講がおっくうになってきます。
これを回避するために、カメラの位置を受講中なんどが調整することがあります。
カメラが自分の顔を向いている場合は、手元の繊細な動きが確認しずらくなります。
オンライン絵画教室と相性の良い画材
オンライン絵画教室と相性の良い画材があります。
画法には、デッサン、クロッキー、ペン画、墨絵、水墨画、水彩、アクリル、油絵、クレヨン、色鉛筆、デジタル画など多様な画材があります。
各画法の詳細説明はこちらをご覧ください。
基本的には全ての画材をオンラインで進めることができますが、最も相性が良いのはデジタル画です。
理由はデジタル画であれば、そのまま描いている画面を共有できるためです。
必要であれば先生から画面を遠隔操作することも可能です。
そのため生徒と先生の間でコミュニケーションエラーが起きにくいのが一番の理由です。
筆圧などは、他の画法では画面越しに確認にしにくいものです。
デジタル画だと通学以上にコミュニケーションをとることができます。
デジタル画に関しては、有料アプリのCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)などあります。
しかし初心者の場合は、無料使用できるiPadのアイビスペイントから慣れていくのをお勧めします。
操作性は大きく変わらないので、無料アプリで慣れたのち表現の幅を広げていきたいと思ったら、有料アプリに切り替えていくとよいでしょう。
様々な受講スタイル
オンライン絵画教室は目的別にコースをつくっている教室が多いです。
いくつかのレッスンスタイルについてご紹介します。
- グループレッスン
- プライベートレッスン
- 添削・好評
- 子どもむけ、大人向け、シニア向け
- 受験絵画
- 画法別レッスン
グループレッスン
先生1人に対して、生徒さんが2~5名つきます。
人数は教える内容や先生により大きく変動するため目安程度で参考になさってください。
オンライン絵画教室 大人のレッスン紹介はこちら
オンライン絵画教室 子どものレッスン紹介はこちら
プライベートレッスン
先生一人につき、生徒が1名のマンツーマン方式です。パーソナル・個別レッスンとも表現します。
プライベートなので、授業内容をカスタマイズしたい場合や他の人と一緒に受けたなくない場合にお勧めです。
商業用の絵コンテが描けるようになりたいけど教えているところがないということでカスタマイズしたケースや、ライブペイントや個展開催の相談に乗ってほしいなど、特殊な事情がある場合に受講されることが多いです。
オンライン絵画教室 パーソナルレッスン紹介はこちら
添削・好評
描いた作品の添削や講評を行うケースです。
通常オンラインレッスンでは、レッスン中に絵を描くことが多いですが、このタイプは、既に描いた作品を持ってきてもらい、作品をよりよくするためのアドバイスを受けるための時間についやすというのが目的です。一通りひとりで画を描ける技法をもち絵を描ける方向けのレッスンです。
子どもむけ、大人向け、シニア向け
多くの絵画教室では、年齢でクラスを分ける場合が多いです。
これは先生が純粋に教えやすいからといった理由もあるのですが、生徒さん同士の年代が近しいほうが授業が活発になり易いからです。
小学生と社会人よりも、社会人同士のほうがコミュニケーションが円滑に進むといった具合です。
小学受験絵画
受験絵画は志望校に合格することを目的としたレッスンです。
一言に「受験」といっても学校によっても求められるものも違えば、お子さんの個性も多様でありとても難しい制度です。
ただその中でも、絵画・工作・共通課題と枠組みはあり、一般的に受験絵画で求められる課題をクリアしながら、志望校の分析を行い受かるためのレッスンを個別に構築していくレッスン内容です。受験絵画は、入学試験で保護者面談があるなど、お子様はもとより保護者の協力が必須になってきます。
画法別レッスン
絵画教室と想像すると、なんとなく鉛筆でデッサンしているイメージを持たれる方が多いと思います。
ですが、せんせいごとに描く絵には一定の特徴がでています。
例えば、美術ような絵を描く先生、マンガのような絵を描く先生、イラストを描く先生、水彩を描く先生、デジタル画が多い先生など。
自分の描きたいものが分かっている場合は、自分の描きたい画法が得意な先生を選ぶとよいでしょう。
特に描きたいものが分からない場合は、まず相談してみるのをお勧めします。
絵画教室の選び方
大人の場合は、主に3つに絞って選ぶと良いでしょう。
通える時間帯があるかどうか
1つめは、自分の希望する時間帯にレッスンがあるかどうかです。
通えなかったとしたらレッスンコマを柔軟に可変してくれるかどうかを確認してみると以外とあっさりOKしてくれたりしますので念の為確認してみましょう。
先生との相性が合うかどうか
2つめは、レッスン時の会話にストレスがないかどうかです。
先生も人間なので、おとなしい先生、職人肌な先生、提案型の先生など色んなタイプが居ます。
先生との相性は体験レッスンを受けて確認しましょう。
体験レッスンを受けるのが怖いという人は、無料相談してみるのがいいかもしれません。
描きたい絵をイメージしておく
3つめは、好きな絵を見つけておくことです。
具体的には、勢いのある墨絵を描きたい!でキャラクターを描きたい!などです。
しかし水彩が得意な先生のレッスンを受けていると的確なアドバイスがもらえません。
別の表現で言い換えるとお医者さんに近いかもしれません。
基本的な知識はあるけど、外科・内科・小児科などに専門分野が分かれています。
同じように絵も先生の専門分野がある場合が多いので確認しておきましょう。
オンライン絵画教室のよくあるご質問
どれぐらいで上手くなりますか?
個々人がレッスン時間外でどれだけ描くかに影響します。
描くのが好きな人であれば1年もしたら描きたいようにかけているケースが多いです。
5歳の女の子ですが受講できますか?
成長度合いにもよりますが、ひとつの判断基準として集中力の持続時間があげられます。
子どもの集中力の持続時間は年齢によって異なりますが、小学校低学年で15分程度、就学生で30分程度といわれています。試しに体験レッスンを受けてみて、集中力が続くかどうかを見てから判断すると良いと思います。
シニアですが、初心者でも大丈夫でしょうか
定年退職や孫育てが一段落してから新しい習い事を始める人も多いので気軽に始められると良いと思います。
ご参考までにこちらの記事もご覧ください。
お仕事ができるようにイラストを習いたい場合、お勧めの画材はなんですか?
お仕事でイラストを描く場合は、デジタルを強くお勧めいたします。
商業イラストでは、クライアントからの要望に対して修正が何度が発生します。
そのたびに書き直していると時間がたりなくなってくるためです。
デジタルだと制作時間が圧倒的に短縮されることと、データ化しやすいので他媒体への転用が容易にできるようになります。
iPadのサイズは何を買えばいいですか?
使用用途によって変わります。
例えば、描いた画を誰かに共有する機会が多い場合は画面サイズは大きめのものがいいです。
自分で作品をつくるけなら、一番小さなサイズでも問題ありません。
自分らしい絵とは何ですか?
同じものを描いていても描く人によって雰囲気は全く違う絵になります。
個性がある人の作品は、デッサンをしてもデザイン画を描いてもなんとなく「あの人の作品だ」とわかります。
個性とは、その人特有のものの見方や考え方です。
オンライン絵画教室の選び方のまとめ
はじめての方は、基本のチェックポイントをもとに検討しましょう。
ひとによっては通学のほうが良い方もいますし自分に合った通い方を見つけるのが一番です。