この記事は、アトリエCHICORAのオンラインアートクラスを体験した大人の生徒のストーリーです。
「絵なんてもう何年も描いていない」「自分にはセンスがない」──
そんな思い込みを手放し、“描くこと”を通して心がほぐれていく過程を描いています。
「絵なんて、しばらく描いてないなあ」
それが、アトリエCHICORAの体験レッスンに申し込んだときの、正直な気持ちでした。
子どもの頃は塗り絵が好きだったし、小学生のときは“絵のうまい子”として扱われていた時期もありました。
でも、中学に入ってからは「うまく描かなきゃ」「写実的じゃなきゃ」と思い込んでしまい、
高校・大学と進むにつれて、“描くこと”は日常から遠ざかっていきました。
社会人になってからはなおさらです。
仕事に追われ、気づけばもう40代も半ば。
気がつけば、自分のためにゆっくり色を選ぶような時間なんて、ずっと持っていませんでした。

目次
◆ “絵を描くこと”が、自分の手の中に戻ってきた
アトリエCHICORAを知ったのは、ホームページがきっかけでした。
子どもたちの自由な作品がずらりと並ぶ中に、
「大人のクラスもあります」という紹介があって、
そこに載っていた作品たちは、決して“上手に見せよう”としているものではなく、
描いた人の感情や空気感がそのまま表れているような、やさしい絵ばかりでした。
「わたしも描いてみたいかも」
「でも、描けるのかな……」
正直、不安とワクワクが半々の気持ちで、体験レッスンの申し込みボタンを押しました。
◆ 「今日の気分を色で描く」なんて、はじめての経験だった
レッスン当日。Zoomの画面越しに先生がやさしく話しかけてくれました。
テーマは、「今日の気分を、色と形で描いてみよう」。
“えっ、それってどうやればいいの?”と思いつつ、
周りの生徒さんたちは、静かに筆やクレヨンを動かしていました。
私は、とりあえず深呼吸をして、色鉛筆を1本手に取りました。
その日はなんとなく疲れていたからか、手に取ったのは淡いグレー。
ぐるぐると円を描いたあと、そこにブルーとピンクを重ねてみました。
何を描いているかは自分でも分からない。
でも、「こうして手を動かす時間」が、ものすごく静かで、豊かで、懐かしかったんです。
◆ 「その線、いいですね」と言われて、なぜか泣きそうになった
レッスンの最後に、先生がひとりずつ作品を見ながらコメントをくれました。
「この線、とてもやさしいですね」
「グレーの中にピンクが滲んでいるのが、“静かだけど希望がある”感じがして、私は好きです」
その言葉を聞いたとき、なんだか胸がいっぱいになりました。
ただクルクルと描いただけの線に、そんなふうに言葉をかけてもらえるなんて。
評価でも採点でもなく、“わたしが描いたもの”として、見てもらえる経験。
「絵を描いてよかった」
それが、第一回目の一番の感想でした。
◆ “自由すぎると逆に難しい”と思っていたけれど…
「感情を描く」「音を色で表す」──
そんなテーマを聞くと、最初は「難しそう」と感じていました。
でも、回を重ねていくうちに、先生が毎回テーマと具体課題をうまく組み合わせてくれていることに気づきました。
たとえば:
- 「カラフルな野菜のスケッチ」では、影のつけ方や立体感の出し方を学びながら描いたり、
- 「お気に入りのお菓子のパッケージを作る」では、構図やバランス、フォント表現まで楽しく練習できたり、
- 「季節の色を描こう」という回では、色選びの視点を深めながら、自由に表現する時間があったり。
つまり、「描く楽しさ」と「技術を少しずつ学ぶこと」が自然にミックスされているんです。
「表現」って、感情を出すだけじゃなくて、**“自分の視点で世界を見る力”**なんだなと実感しています。
◆ 描くことは、深呼吸に似ている
今では、月に2回でクラスを予約しています。
レッスンが終わったあと、机の上に絵が1枚残っていると、
なんだかとても“生きてるな”って感じるんです。
上手かどうかじゃない。
評価されるかどうかでもない。
今のわたしが、わたしのために描いた絵が、そこにある。
その感覚が、毎日のリズムを少しやさしくしてくれています。
🎨 もしあなたも…
- 自分の気持ちを整理したいときがある
- 最近、呼吸が浅くなっている気がする
- 「描いてみたい」という気持ちだけが、ずっと胸に残っている
そんなふうに感じたら、一度アトリエCHICORAをのぞいてみてください。
上手に描かなくていい。
描くことそのものが、癒しであり、表現であり、対話なんだと
私はこの年になって、ようやく気づけました。